2024/03/13
―水谷鏡子の今後の展望
私は花の業界で38年間生きてきた自負がありますから、コロナ後の花の世界の在り方を真剣に考え直しており、もう一度オートクチュール・フルールを盛り上げていきたいと思っています。
オートクチュール・フルールは日本で生まれた独自の花の世界。ですから海外へ提案したいとずっと前から思っていました。造花の質もすごく良くなってきていて、まだまだ発展するのではないかと思います。
オートクチュール・フルールのブライダルコースも、実際に結婚式を行われる方も作られて喜んでいただきました。今後、結婚式もまた増えるかもしれませんが、大きい式というよりもこれからは個性的な式で、他の人が真似できないものを作るなど個性の時代になっていくのかなと思います。
またオンラインレッスンもこれから展開していこうと、動画編集やパワーポイントを勉強し、オンラインのライブ配信も行ったりしています。オートクチュール・フルールは生花よりもオンラインレッスンに向いていると思います。
生花は時間と共に傷んでしまいますが、オートクチュール・フルールは材料が傷まないし、何回でも作り直しができることもオンラインに向いている点ですね。パソコン上で、作品の表裏、横向きも見せ合ってコメントし合うこともできます。
また、年に1回か2回はリアルな会場に集まって、生徒さんが作品を持ち寄る機会も作ってコミュニケーションをとるなど、楽しいことができるだろうなと思って、その計画が頭の中にあるのです。
現状のままではオートクチュール・フルールは先細りしてしまいます。もう一度、オートクチュール・フルールに新たな息吹をもたらしたい。桂先生にも入っていただいて、新しい発想でチャレンジしたいと思っています。